●アンジェス(株):2023/11/22 11:06
本日、「厚生労働省によるワクチン生産体制等緊急整備事業の補助金について」というIRが出されたので、ワクチン開発に関る助成金・補助金について概略的に経過を整理しておきたいと思います。
➀今年8月9日に発表された2023年12月期第2四半期決算短信に掲載されている前受金については64億155万4000円が計上されています。第1四半期決算短信の発表では57億6400万4000円となっていたので6億3755万円が増えていることになっていますが、これについては提携先からの研究開発費の協力金を受領し、前受金に計上したものであると説明されています。
➁その後、8月24日に「営業外収益計上に関するお知らせ」というIRで日本医療研究開発機構(AMED)から確定検査の結果通知を受領したことで、前受金として計上していた委託研究開発費28億15百万円を営業外収益に振替えたことを発表しています。
➂なお、9月14日の広報ブログで「最近いただいたお問い合わせへのご回答」を発表していますが、その中で前受金の残っているワクチン関連の助成金・補助金については8月24日に発表したように28億15百万についてはAMEDからの確定検査の結果通知を受領したことから、前受金として計上していた委託研究開発費を営業外収益に振替えましたが、残る前受金に計上されているものについては、 厚生労働省による「ワクチン生産体制等緊急整備事業」として受領した助成金は監査未了ですが、 監査の結果適正と認められた時点で補助金収入として計上する予定です」と説明しています。
◆厚生労働省のワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会の書面審査結果では、「ワクチン等生産体制整備臨時特例交付金 93億8030万円のうち、資金管理団体による監査による確認がなされた生産体制整備に用いられた経費総額81億334万2235円を差し引いた、残余額の 12億7695万7765 円に加え、消費税等額として5億7180万4707円が返還される予定である」とされています。
これについてアンジェスは、本日11月22日のIRで「ワクチン生産体制等緊急整備事業の補助金について」の説明を発表していますが、「金額については基金管理団体による実地監査後に確定する予定」と報告しています。