●アンジェス(株):2023/11/03 08:33
神奈川県の川崎生命科学・環境研究センターに、2021年4月開設した旧衛生検査所は2022年2月にアンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)と名称変更し、自治体が主体となって実施している20疾患を対象とするマス・スクリーニングの検査対象以外の希少遺伝性疾患検査を主な目的とし、「⼀般社団法人希少疾患の医療と研究を推進する会」が提供する9疾患を対象とする有償検査オプショナルスクリーニングの検査業務を受託しています。
アンジェスクリニカルリサーチラボラトリーでは年間1万件ほどの検査を受託していますが、開設以来2年半ほどの取り組みの経過の中で、希少疾患に携わる医療関係者の方々から、スクリーニング検査と、遺伝学的検査を一括して受託できる体制を作ってほしいという要望が多く寄せられていたことから、アンジェスはその要望に応えて希少遺伝性疾患の確定のための遺伝学的検査の技術対応を完了し、2023年冬には受託を開始する体制を整えて来ました。
また、自治体や関係機関から、検査項目を特定のパッケージだけで受託するところもあり、一部の疾患のみの検査をすることができず困っているという意見があったことから、国内最多の検査項目を誇るACRLでは、その強みを生かして9つの疾患すべてのスクリーニング検査を受託することや、あるいは一部疾患検査のみを受託するなど、要望に沿った検査パッケージを提案できるようにしております。
こうした取り組みを実施してきたことから、8月14日に関東財務局へ提出した四半期報告書の中では「ACRLでは現在、希少遺伝性疾患の確定のための遺伝学的検査の技術的応応を完了し、2023年冬には受託を開始する予定で準備を進めています。さらに、治療効果をモニタリングするバイオマーカーの検査については、実施体制の構築を進めており、希少遺伝性疾患のスクリーニングから診断、治療に至るまでの包括的な検査体制の提供を目指してまいります」と報告されています。