●アンジェス(株):2023/10/24 10:36
「ぷち」さんへ。
世界保健機関(WHO)は2020年8月24~28日にかけて、生物学的標準化に関する専門家委員会で論議を行い、「プラスミドDNAワクチンの品質、安全性、有効性を保証するためのガイドライン」を策定しています。そのガイドラインはかなりの長文ですが、「はじめに」に当たる箇所で、DNAワクチンの開発の意義について、次のように記述しています。
「プラスミドDNAワクチンまたはDNAワクチンへのアプローチは、B細胞応答とT細胞応答の両方の刺激、広い温度範囲でのワクチンの安定性、免疫原自体の感染性の欠如、ワクチンの構築速度など、潜在的な利点の組み合わせを提供します。
および大規模製造の比較的容易で一般的な性質。
異なる地域の異なる施設で同じDNAワクチンを製造して、定期予防接種や発生状況でのワクチンの入手可能性と入手可能性を促進し、ワクチンのより安定した供給を確保することが可能かもしれません。さらに、プラスミドDNAは他の一般的なワクチンよりも安定している可能性があるため、製剤によっては、コールドチェーンがなくても効率的に保存および送達できます。
DNAワクチンは、ワクチン接種者のDNAに対して、抗ベクター免疫もオフターゲット獲得免疫も生成しません。DNAワクチンは感染性を示すようには設計されておらず、標的となる感染性病原体はワクチンの製造や製造に使用されていません」と。
アンジェスは大阪大学と新型コロナDNAワクチンの共同開発に挑戦しながらも、高用量の治験で筋肉接種に加え、皮内接種に取り組みつつも、海外の先行ワクチンと比較すると、期待する水準に至らなかったことから武漢型ワクチンの開発を中止することになりました。
そのためアンジェスは、「これまでの研究開発の知見を活かし、プラスミドの発現効率や導入効率の向上等、プラットフォームの見直しを行い、並行して、将来発生する可能性のある新たな変異株を視野に入れ、当面、オミクロン株の最新変異株(BA.5 等)に対しても有効な、改良型 DNA ワクチン研究を開始することを決定した」と研究の継続を発表しています。
このことが、作文で終わることがないように願っています。起こり得る感染症のパンデミックに対して対応するために。