●アンジェス(株):2023/10/16 09:13
第43回新株予約権の行使による調達資金の具体的な使途については
➀慢性動脈閉塞症のHGF遺伝子治療薬の正式承認に向けた製造販売費用及びグローバルでの製品価値最大化のための研究開発費として2023年7月~2025年6月までの期間の費用として32億1800万円。
➁早老症治療剤「ゾキンヴィ」の正式承認に向けた製造販売費として2023年7月~ 2025年6月までの期間の費用として15億円 。
➂慢性椎間板性腰痛症治療用NF-kBデコイオリゴDNAの国内における第Ⅱ相臨床試験費として2023年7月~2025年12月までの期間としての費用として7億。
となっています。10月2日にIRで報告された9月までの行使株数は666万1400株、資金調達額は6億1689万3700円となっています。この資金調達が予定されている三つの開発パイプラインの取り組みについて報告しておきます。
➀のHGF遺伝子治療用製品コラテジェンについては、2021年末に製造販売後承認条件評価のための目標症例数である120例の患者登録が完了し、治療後に1年間の経過観察を行い、2023年5月31日に条件解除に向けた製造販売承認の申請を厚生労働省に提出し受理されています。
➁の乳児早老症を対象疾患とした治療剤ゾキンヴィについては、2022年5月に米国の医薬品企業であるアイガー社と国内における独占販売契約を締結した以降、2023年3月には希少疾病治療薬(オーファン・ドラッグ)の指定を受け、2023年5月には厚生労働省に販売承認申請を提出しています
➂の慢性椎間板性腰痛症の治療薬であるNF-κBデコイオリゴDNAについては、現在、日本国内における第Ⅱ相臨床試験の準備を進めており、臨床試験のプロトコールについても当局の確認を完了しています。第Ⅱ相臨床試験に関して塩野義製薬株式会社と契約を締結し、費用の一部を負担いただくとともに、試験結果に基づき第Ⅲ相臨床試験の実施について協議する予定と発表されています。