●アンジェス(株):2023/08/24 19:19
アンジェスは本日8月24日、 2023年12月期第3四半期連結会計期間における営業外収益として28億1500万円を計上したことについてIRで発表しています。
この営業外収益に計上した金額は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)より採択されたワクチン開発推進事業「新型コロナウイルス(COVID-19)を標的とした DNAワクチン臨床開発」に関する委託研究開発契約に基づくものですが、AMED より既に入金が行われており、本契約の適正な執行確保のための検査が、2022年12月期連結会計年度末で未確定であったことから前受金に計上していたものです。
前受金に計上されている金額は、8月9日に発表された「2023年12月期第2四半期決算短信」では64億155万4000円となっていますが、そのうち6億3755万円は提携先から研究開発費の協力金を受領したことによる増加と報告されているので、新型ワクチン関連の振込額は57億6400万4000円となっています。
今回、負債の部の前受金に計上されていた57億6400万4000円のうち、営業外収入として 28億1500万円を計上できたのは、日本医療研究開発機構(AMED)から、使用実績の監査を受けて適正として認められ、確定検査の結果通知を受領したことによります。
なお今回、前受金として57億6400万4000円を計上していたもののうち、営業外収益に振替えることができた28億1500万円以外の前受金29億4900万4000円については、2023年12月期までに日本医療研究開発機構(AMED)による使用実績の監査が行われるものと思います。それによって、引き続いて営業外収益として計上できるか、返還すべき金額があるのかが確定するのです。