●アンジェス(株):2023/08/12 09:04
HGF遺伝子治療用製品コラテジェンは、アンジェスの創業当初から動脈硬化を原因とした閉塞性動脈硬化症と、血管炎を原因とした閉塞性血栓血管炎、いわゆるバージャー病を適応症として開発されてきた製品です。重症下肢虚血は高血圧、高脂血症、糖尿病、脂質異常症と言った生活習慣病や加齢現象などが引き起こす動脈硬化が原因と言われており、血管が狭窄する、あるいは閉塞することによって血流が止まり、下肢切断を余儀なくされることもある重篤な疾患です。
8月9日、アンジェスは「2023年12月期第2四半期決算短信」を発表していますが、その説明ビデオ動画の中で山田社長は、HGF遺伝子治療用製品コラテジェンの開発の取り組みについて以下のように話をしていますので、紹介いたします。
「はじめのトピックスは、HGF遺伝子治療用製品の本承認申請についてです。
コラテジェンは当社が創業時より開発を続けている製品で、2019年3月に条件及び期限付き承認を取得し、同年9月から販売を行ってきたものです。国内のバイオベンチャーで自社開発製品コラテジェンを始めて上市させた実績は、我々にとって大きな自信となりました。
また販売開始後、市販後調査を実施し、その結果をもって今年5月に条件解除のための本承認申請をおこないました。これまでコラテジェンをはじめ、幾つかの製品が条件及び期限付き承認を得ていますが、条件解除のための本承認申請を行ったのはコラテジェンが初めてとなりました。
また、コラテジェンは米国をはじめ、海外での開発も着実に進捗していることから、中期的に当社の業績への貢献を期待しているところです。米国における後期第2相臨床試験につきましては、概ね順調に取り組みが進捗しております。
更に、イスラエルでは提携先企業のKamada社がイスラエル保健省に対して承認申請を行い、販売開始に向けた準備を進めています。
今後、国内での本承認を取得し、米国での臨床試験を成功させ、欧州をはじめグローバル展開を進めてまいりたいと思います。
更に、新たな疾患への適応拡大も検討して参ります。」と。