株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2023/04/25 08:54

アンジェス(株):2023/04/25 08:54

4月24日、IRで「第42回新株予約権の取得及び消却に関するお知らせ」を発表しました。新株予約権の取得及び消却の理由については、現在の株価が下限行使価額を下回る水準で推移していることから、未行使の38,500個(385万株)の行使が進んでいないので、残存する新株予約権を取得及び消却することを取締役会で決議したとのことです。

では、第42回新株予約権の行使可能期間は割当日の翌日から2年間と3日であるととしていたので、2022年10月13日から2024年10月15日までの期間であるのに、なぜ4月24日付で、未行使として残存していた385万株の新株予約権の行使を停止し、全てを取得し消却することを取締役会で決定したのでしょうか。

その結論の前に、第42回新株予約権の行使によってどれほどの資金調達ができたのかを確認しておきたいと思います。昨日のIRでも報告されていますが、第42回新株予約権の行使予定株数は3800万株ですが、行使状況は4月3日のIRで報告された行使が最後で、現在は未行使の残存株数が385万株あります。つまり3800万株-385万株=3415万株がこれまで行使されたのですが、累計資金調達額は46億460万円となっています。

行使の当初価額は224円となっていたので、目標資金調達額は3800万株×224円=85億1200万円となり、Cantorから新株予約権の行使に際して払いこまれた金額や新株の発行諸費用を別にして単純計算した場合、目標資金調達額の不足額は85億1200万円-46億460万円=39億740万となります。

確かに、新株予約権の行使の期間が1年半もあるからとして、残る385万株を下限行使価額の株価124円の回復を待って行使することが、必ずしも賢明な判断とは言えないと思います。なぜなら、下限行使価額124円になる株価の回復の時期が不確定なことと、仮に下限行使価額で行使できたとしても、資金調達できる金額は385万株×124円=4億7740万円で、なお35億円ほどの不足があるのです。そこで今後の資金調達を考え、残存する新株予約権をCantorから、38,500個×134円=515万9000円で取得、及び消却し、仕切り直しをして、次の資金調達を検討することを選択したのだと思います。