●アンジェス(株):2022/09/16 16:58
本日9月16日、広報ブログで、武漢型遺伝情報を基にしたワクチン開発の中止に係る質問やHGF遺伝子治療用品コラテジェンの上市の見通しや、米国スタンフォード大学との経鼻投与製剤に関する共同研究についての質問に答える広報ブルグが発表されました。その中で経鼻投与製剤に関する質問について会社側の回答は次のようになっています。
【質問】「改良型DNAワクチン」の上市目標はいつ頃でしょうか?
【回答】改良型DNAワクチンの経鼻投与製剤に関する米国スタンフォード大学との共同研究に関しては、3年以内の非臨床の研究完了を目指しており、その後臨床試験へと進むことになります。進捗は適宜お知らせいたします。
【質問】改良型ワクチン」の研究開発に要する費用はどの位でしょうか?
【回答】今後3年ほどで進めるスタンフォード大学との非臨床の共同研究費は、概ね3百万米ドル程度を予定しております。
この報告を見ると、スタンフォード大学医学部教授であるラマサミー・ポールムルガン博士、及びタリク・マスード博士が中心となって、経鼻投与製剤の動物を対象とした前臨床の結果を発表した2021年10月27日の論文は、前臨床の中間報告的な性格を持つもので、今後もなお、動物を対象とした前臨床が継続となり、その期間の目途としては、「3年以内の非臨床の研究完了を目指している」ことが分かります。したがって、前臨床を踏まえたヒトへの臨床試験の開始は、その研究によって安全性や有効性を前臨床試験で確認できた後に開始されることになります。