●アンジェス(株):2022/03/05 22:37
「I」さん、返信を戴きありがとうございます。
アンジェスの山田英社長は「エメンドバイオ社の買収によって、既存の遺伝子治療法ではアプローチできなかった、多くの適応症に対応できるゲノム編集技術を獲得することができる。また、当社が持つ遺伝子治療プログラムと、エメンドバイオ社が持つゲノム編集プラットフォームを融合することで、グローバルマーケットに向けた展開を加速することが可能となる。そして、両社の経験を活用し、いち早くゲノム編集の人への実用化を目指していく」と述べていたと思います。
OMNIヌクレアーゼを用いたアレル特異的遺伝子編集は、ゲノム編集による治療の適用範囲を大きく広げることができると期待されています。今後考えられる適応症としては、がん、神経系、眼科、皮膚科、免疫疾患、血液系、循環器系、治療法のない遺伝子疾患など、多岐にわたる治療法が開発できるようになると言われています。市場規模としても、アレル特異的遺伝子編集では約1兆1000億円が見込まれていると言われており、ゲノム編集のターゲット市場も一気に拡大すると言われています。
山田社長は、エメンドバイオ社買収による今後のシナジー効果については「当社の国際的規制を踏まえた、臨床開発のノウハウ、および製造管理に関するノウハウなど商業化に必要な知見と、エメンドバイオ社が持つOMNIヌクレアーゼが融合することで、エメンドバイオのゲノム編集技術が人への適応に近づくと考えている」と述べています。
エメンドバイオ社を完全子会社したのが2020年12月なので、今月には1年4カ月が経過しますが、エメンドの人員も子会社化した当時の50名の人員から、各方面の研究者が新たに参加をし、研究陣も90名と大きく拡充出来たので、一日も早くゲノム編集技術が人に役立つ日が来ることを期待したいと思います。