●アンジェス(株):2022/01/19 16:50
【日本経済新聞】1/19配信
アンジェスの新型コロナ薬候補「AV-001]、米国で第2段階の治験開始
アンジェスは19日、カナダのバソミューン・セラピューティクスと共同開発している新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「AV-001」について、米国などで第2段階の臨床試験(治験)を始めたと発表した。重症患者向けの注射薬で、治験を通じて安全性と有効性を確認する。
たんぱく質の材料であるアミノ酸が結合した「ペプチド」を使い、血管機能を正常化する作用が期待されている。治験は米国や南米で約120人の重症コロナ入院患者を対象に前期試験を実施する予定で、安全性、有効性の確認とともに適切な投与量を決める。後期試験は2022年春にも開始する。
両社は米国での承認取得を目指している。20年11月にコロナ薬の開発を開始。21年3月には健常者を対象にした初期段階の治験で安全性を確認したと発表していた。バソミューン社は研究開発に対しカナダ政府などから助成金を受けている。