●アンジェス(株)：2022/01/10 04:51

ガリレオchが「どうなった　大阪大学DNAワクチン」と題して大阪大学の臨床遺伝子治療学の森下竜一寄付講座教授に直接インタビューしたものを、YouTubeに今年の１月２日に配信されていることを「ryu」さんが翌日、掲示板で紹介してくれました。今後の資料として保存するためにYouTubeで紹介されたインタビューの内容を文字に起こしてみましたので紹介します。
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＜ガリレオch「国産ワクチン最前線」どうなった？＞（その１）　

2021年春の実用化を目指し、国産初の新型コロナワクチンになると期待された大阪大学DNAワクチン　実用化は失敗？　成功？
大阪大学森下教授に、その現状を訊く。

【質問】どうなった大阪大学DNAコロナワクチン？
【森下】現在DNAワクチンの効果を高めるために、用量を増した高用量の試験を行っている。手応えが出てきた。ただファイザー、モデルナのｍRNAワクチンは非常に高い有効性を示している。大阪大学DNAワクチンは更に改良を加えて大規模な試験に挑む。安全に関しては既に1000人近い方のデータが出ている。発熱などの副反応もほとんどない。他のワクチンと比べて効果を高めて実用化したい。

【質問】開発は断念したわけではない？
【森下】断念したというのは間違い。DNAワクチンの用量を上げたものに切り替えて試験を継続している。

【質問】当初開発していたDNAワクチンを改良したわけではない？
【森下】DNAワクチンを改良したというより用量を増している。改良というのとは違う。摂取する量を単純に増やしたもの。

【質問】なぜ用量を増やしたのか？
【森下】ファイザー、モデルナ、アストラゼネカの現在認められているワクチンと比べると抗体価がまだ低い。有効性を高めるため用量を増やした試験を行った。
今試験はフェーズ１/２、初期の反応を見ている。
まだ、結果は出ていないが手応えは出ている。更に有効性を高めるため用量を増やしたり、投与経路を皮内に絞ったり、という試験を考えている。