●アンジェス(株):2022/01/10 04:48
<ガリレオch「国産ワクチン最前線」どうなった?>(その2)
【質問】ファイザーやモデルナなどのmRNAワクチンとの違いは?
【森下】mRNAワクチンは有効性が高い。DNAワクチンはmRNAへ転写しなければならない。有効性を高めるには工夫が必要になる。
【質問】DNAワクチンのメリットは?
【森下】mRNAワクチンは効果が不安定、発熱などの副反応がある。
DNAワクチンは効果が安定、保存期間も5年以上(mRNAワクチンは6ヶ月程度)
発熱などの副反応が少ない。
【質問】DNAワクチンの副反応は少ない?
【森下】現時点で約1000人のデータを持っているが、発熱は非常に頻度が低い。
ファイザー、モデルナなどのmRNAワクチンに見られるような高熱は出ていない。
基本的には発熱はほとんどない。
【質問】DNAワクチンを繰り返し摂取した場合の副反応は?
【森下】大阪大学DNAワクチンは繰り返し投与による副反応が増えることはほぼ無い。毎年ワクチンを打たないといけない場合、比較的安心して摂取ができるワクチン。mRNAワクチンの場合は二回目で発熱する方が多い。三回目、四回目の摂取になると副反応はどの程度出るか。国内の事例ではmRNAワクチンはの三回目摂取は二回目の摂取よりも副反応は高くなる傾向がある。四回目、五回目と毎年摂取しないといけない場合、摂取する人数が減る可能性がある。
その中で副反応が少ないDNAワクチンのメリットが生かせる。
【質問】国内で開発されている新型コロナウイルスワクチン 他社との差は?
【森下】国内では四種類のワクチン開発が進んでいる
▪ 大阪大学:DNAワクチン
▪ 第一三共:mRNAワクチン
▪ シオノギ製薬:組換えたんぱくワクチン
▪ KMバイオロジクス:不活化ワクチン
国内で4つ開発されていることに大きなメリットがある。いままで摂取してきた
mRNAワクチンを繰り返し摂取した場合、副反応が多くなってくると使えない可能性がある。その場合に複数の技術で補完ができる多数の技術を国内で維持することは非常に重要だ。mRNAワクチンで抗体ができないウイルスが出てくる可能性もある。その意味でも、異なった技術で複数のワクチンが国内で開発されていることはメリットです。