●アンジェス(株):2023/04/07 12:43
「ワクチン生産体制等緊急整備事業」の一次公募に採択されたのは
6事業所あります。この採択は2020年8月7日に決定したものです。
この「生産体制等緊急整備事業」の補助の目的は、新型コロナウイルス
感染症向けワクチンの国内生産を整備するものですが、同時に将来
起こり得る感染症に備えるための補助金でもあるのです。
なお、この「生産体制等緊急整備事業」は開発者となっている
アンジェスを窓口にしたものですが、補助目的が生産設備の整備なので
タカラバイオが軸となり整備されたものです。
厚労省の資料でも93億8000万円は補助金は、タカラバイオ・AGC・カネカ等の
生産体制の整備に当てると厚生労働省の資料に記載されています。
タカラバイオの工場や生産設備や研究施設を当時の西村康稔経済再生
担当大臣が視察訪問をしています。
タカラバイオは緊急時に国からなどの指示でワクチン製造の受託会社として
の役割を果たしますが、平常時はワクチン以外の医薬品の製造も当然できる
訳です。また、アンジェスとタカラバイオの関係は新型コロナDNAワクチンの
生産について共同参画して頂いたのですが、当然のことですが
タカラバイオは、いろいろなワクチン開発の能力や性能を持っているので
アンジェス以外からのワクチン生産を受託できるし、しているのです。
つまり、アンジェスが武漢型ワクチンの開発を中止しても他のワクチンや
医薬品の生産を行っているのです。
つまり、タカラバイオは「ワクチン生産体制等緊急整備事業」の補助目的に
沿って生産体制の整備を行っているので補助金の返還は求められないし
返還の必要もないのです。
助成金の有無については国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と
アンジェスの協議になると思います。