株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2021/12/12 08:56

アンジェス(株):2021/12/12 08:56

日本経済新聞】12/12朝刊より抜粋
医薬敗戦、バイオ出遅れ
     ワクチンも輸入頼み 貿易赤字、今年3兆円へ!!

日本の医薬品の存在感が低下している。新型コロナウイルスでも国産ワクチンの開発は遅れ、輸入に頼っている。医薬品開発は化合物の合成からバイオ創薬(総合2面きょうのことば)へと競争力の源泉が移る。技術転換に乗り遅れた日本の「医薬品敗戦」は医療制度にも影を落とす。

貿易赤字額が膨らみ始めたのは15年ほど前からだ。財務省の貿易統計によると、医薬品の貿易赤字は6年連続で2兆円を超える。そこに新型コロナワクチンが追い打ちをかけた。21年1~10月はワクチン輸入額が前年同期比で10倍以上のペースに増えた。年間では貿易赤字額が3兆円を超えそうだ。

21世紀に入り主流は低分子薬からバイオ創薬に移った。病気の原因の分子に固く結びつく抗体医薬は効果が強い。がんや自己免疫疾患などが治療できるようになった。薬価は高く、年1000万円を超える抗体医薬も珍しくない。

低分子薬にたけていた日本企業はバイオ創薬に出遅れた。巻き返しは簡単でない。バイオ創薬は幅広く、高度な技術が必要。資金も必要となるが、日本企業の研究開発費は欧米企業に比べ少ない。

創薬の難易度が増し、産学連携も重要になる。欧米は大学の先端的な研究成果を基にスタートアップが起業。初期の臨床試験(治験)を経て大手製薬企業が買収し、実用化につなげる例が多い。投資家が資金を支えて、好循環につながっている。日本は投資家層が薄く、橋渡しを担うスタートアップが育たない。

IQVIAによると、20年の日本の医薬品市場規模は10兆3717億円。バイオ創薬が中心となり、高額な医薬品を輸入に頼るようになれば貿易赤字は一段と膨らむ。
日本は新型コロナワクチンの承認が遅れ、米国の緊急使用といった承認や、治験でのデータ活用に課題を残した。企業が再編によって資金力を高めるだけでなく、国として創薬をしやすい仕組みを整えなければ、日本の医療制度自体を揺るがしかねない。
                  (草塩拓郎、山田航平)