●アンジェス(株):2021/06/16 06:08
6月2日から開催される「ワクチンサミット」に先駆けて、6月1日に菅総理は、総理大臣官邸で第34回健康・医療戦略推進本部を開催しています。
◆その議論を踏まえ、菅総理は次のように述べています。
「新型コロナ対策の切り札はワクチンです。欧米諸外国では、複数社のワクチンが実用化され、接種が進み、その効果がはっきりと現れております。
こうした中、政府としては、一日でも早く、希望する方々にワクチン接種をできるように、あらゆる対策を講じ、思い切った接種の加速化を図っております。
一方で、我が国では、これまで緊急対策により研究開発支援を行ってきているものの、いまだ国産のワクチンは実用化されておらず、欧米のワクチン供給に依存している状況であります。ワクチンを国内で開発・生産し、速やかに接種できる体制を確立しておくことは、国民の健康保持につながることはもちろんですが、危機管理上も極めて重要であります。
このため、今回の新型コロナウイルスはもちろん、今後の新たな新興・再興感染症にもしっかり対応するために、世界トップレベルの研究開発拠点の形成、治験環境の整備と薬事承認プロセスの迅速化、ワクチン製造拠点の整備など、政府が一体となって長期継続的に取り組む国家戦略として、ワクチン開発・生産体制強化戦略を取りまとめました。
関係閣僚におかれては、今回のワクチン戦略の下で、一丸となって取り組んでいただくようお願いいたします。」と。
◆また、6月2日開催の「COVAXワクチン・サミット」で、
菅総理は次のようなメッセージを発表しています。
変異株の拡大やワクチン供給の遅れといった厳しい現状を踏まえ、我が国で製造するワクチンを3000万回分を目途として、COVAXなどを通じ、各国・地域に対して供給を行っていく考えです。ワクチンという希望を、世界中の一人でも多くの方々に、一早く、そして、公平に、お届けしたい。我が国は、昨日、策定した国家戦略に基づき、官民一丸となって、国内での新型コロナ ワクチンの開発・生産に取り組み、将来的には、世界への供給も行っていく考えです。
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◆菅総理の思いと政策課題を実現するには、内閣官房に国産ワクチン推進の司令塔を置き、担当大臣と優秀なスタッフを早急に選任すべきです。