●アンジェス(株):2021/01/11 08:36
【日本経済新聞】
新たな変異種確認 ブラジルから入国の4人
厚生労働省は10日、ブラジルから羽田空港に2日に到着した10~40代の男女4人が、新型コロナウイルスでこれまで確認されていないタイプの変異種に感染していたと発表した。
空港検疫で陽性が判明し、その後ウイルスを国立感染症研究所で解析したところ、英国や南アフリカで流行しているものと共通する部分があるものの、一部が異なる新たなタイプと確認された。4人のうち3人は空港到着時に呼吸症状の悪化や発熱、喉の痛みなどの症状があったという。
国立感染症研究所は、感染力の強さや重症化リスク、ワクチンの有効性などの判断は現時点で困難とし、世界保健機関(WHO)に報告した。
日本では、国立感染症研究所が空港検疫や国内の感染者で検出されたウイルスのゲノム解析をしている。
<変異種感染、国内34人に>
厚生労働省によると、国内での新型コロナウイルスの変異種への感染確認は計34人になった。このうち海外からの入国者以外では、英国で流行するタイプへの感染が10日に判明した2人を含め計3人となった。
同省は10日、東京都の20代の男女3人について、英国で流行する変異種への感染が確認されたと発表した。2人は英国から到着後に陽性が判明した30代の男性と会食していた。この男性は当時、自宅待機が求められる健康観察期間中だった。会食には約10人が参加していた。