●アンジェス(株):2020/06/13 23:27
世界の(COVID-19)予防ワクチンについて(その1)
<mRNAワクチンについて>
1.米モルデナ(P2試験を米国で実施中)
2.独ビオンテック/米ファイザー(P1/P2試験を実施中)
3.仏サノフィ/米トランスレート・バイオ
RNAワクチンもDNAワクチンと同じように、基本的には最初の遺伝子情報であるDNAを使うのか、途中のメッセンジャーRNAを使うのかが違いになります。したがってどちらの方法も遺伝情報だけを使うためにウイルスは要らないので、ウイルスが混じる危険性はなく、安全性が高いのです。
一番の違いは生産能力とコスト。RNAワクチンはDNAからメッセンジャーRNAを作る必要があります。作ったRNAはDNAより不安定なので、安定にするために修飾する必要があり、そのため製造量は少なくコストも高くつきます。
また、保存方法もDNAワクチンの常温保存と違って℃-80度での保存が必要とされています。
いまアメリカで一番手といわれるモデルナのワクチンは、喩えて言えば「フェラーリ」みたいなものです。超高級品で価格はDNAワクチンの10倍以上で、生産量は100分の1くらい。超エリート層は打てるかもしれないけれども、一般の人には手が届かない。
その意味で、新型コロナの第二波、第三波のパンデミックを阻止するワクチンとしては最適とは言えないのです。