●アンジェス(株):2020/05/26 09:05
安倍総理も昨日の緊急事態宣言解除の記者会見で、東京オリンピックについては、来年の夏に新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証として、完全な形で東京大会を開催したいと述べています。そのためには国内だけではなく世界の国々の感染症への取り組みを支援することが必要で、治療薬やワクチンの提供に関して透明性の高い国際的な枠組みのもとで途上国も使えるようにしていくことを協議していく考えであること。また、特許権プールの創設を6月に予定されているG7サミットで提案したいと述べています。
こうした話は、大阪大学:アンジェス連合のワクチン開発の進捗状況を念頭に置いて発言していることは明らかです。
大阪大学:アンジェス連合はタカラバイオと共同で新型コロナウイルス感染症に対応するワクチンを開発すると発表し、わずか20日間で動物実験用のワクチンの原液をを完成させ、非臨床試験を実施して来ました。
そして、昨日25日、アンジェスはIRで動物へのワクチン投与で、抗体価上昇が確認できたことを報告してます。
その上で、毒性試験結果を確認した上で、人への速やかな臨床試験への移行を進めるとしています。
人への臨床試験の手始めとしては、大阪府などとの協定に基づいて7月に大阪大学医学部付属病院と大阪市立大学医学部付属病院の2施設で数十人程度を対象に第一段階が行われます。そして9月には第二段階の臨床試験として400~500名規模の臨床試験を行うとされています。
ただ動物を対象とした非臨床試験の結果が6月上旬に発表されると思われていたものが、想定より早いために人への第2段階の臨床試験は9月実施予定から8月実施へと前倒しとなることも考えられます。
当初、9月の開始を予定していた第二段階の臨床試験は、動物試験の進捗が順調なことなどから厚生労働省と協議し1カ月程度早めて8月からの実施を目指す準備に取り掛かるべきです。人での安全性や有効性を確かめ、出来れば年内に、遅くとも2021年の早い時期にも医療現場で使えるようワクチンを製造し、次の段階として政府と協議の上、国民への投与計画を急ぎ検討するべきです。
第二波、第三波の新型コロナウイルス感染症を防ぐために!!