●アンジェス(株):2020/03/09 04:06
[レポート:加賀章喜:記](その2)
新型コロナウイルスの予防用DNAワクチン、アンジェスと大阪大学が共同開発!!
<DNAワクチンの製造から臨床試験開始までの流れ>
DNAワクチンの製造には4週間ほどかかり、動物実験で抗体価上昇を確認したのち、ヒトでの臨床試験を開始する。早ければ約6カ月で臨床試験のためのDNAワクチンを供給できると見込んでおり、現在すでに製造2週目のステージにあるという。
今回の共同開発プロジェクトでは、抗血清製剤の製造も並行して進める。ウマにDNAワクチンを接種させるという方法での製造を予定し、ヒトから作るよりも大量に製造できるという。抗血清製剤は、罹患者の治療や緊急対策用として短期間での市場供給を目指す。
なお、接種は筋肉注射で行われ、十分な抗体価が得られる確率は2回投与で6割ほど。打つ回数が多ければ多いほど確率は上がり、緊急時であれば3、4回投与することで8~9割が見込まれるそうだ。
タカラバイオは現時点での生産量は限られているものの、規模が拡大するに応じて新規の建屋を利用した製造も行うことも可能だとしている。
森下教授は「今回はあくまでも『第一歩が始まった』『ある程度めどがついた』ということで会見を行わせていただきました。改めて進展があれば、またこのような機会を持ちたいと思いますので、ぜひご支援いただければと思います」とまとめた。