●アンジェス(株):2020/01/23 20:55
本日IRで発表された「2019年12月期第4四半期連結会計期間および2019年12月期連結会計年度における特別損失の計上について}は、2017年4月にバイカル社と業務提携した際にバイカル社の株を購入したものが、株価下落によって生じた損失です。
アンジェスがバイカル社の株を購入した理由は、勿論投機目的ではなくバイカル社が研究・創薬していた慢性B型肝炎の完治を目指した遺伝子治療薬の共同開発を目指した業務提携の一環として投資したものです。
バイカル社はその後、比率7株を1株とする株式併合が行われ、社名もブリッケルバイオテック社となりました。同社は 皮膚病の治療のための革新的で差別化された処方治療薬の開発に焦点を当てた臨床段階の製薬会社で、パイプラインは、多汗症、皮膚T細胞リンパ腫、乾癬、およびその他の一般的な重度の皮膚疾患に対する創薬事業を行っています。
当然、アンジェスの保有しているバイカルの株はブリッケルバイオテック社に引き継がれているし、バイカル社との間で締結したものは継承されており、現在は探索段階ですが、慢性B型肝炎の完治を目指した遺伝子治療薬の共同開発は継続されているのです。また、バイカル社から新たな会社となったブリッケルバイオテック社の業績向上に伴う株価の向上が見込まれれば、アンジェスの保有資産にプラスに繋がるので、それほどの心配はないと思います。