●アンジェス(株):2020/05/02 08:13
★三ツ村 崇志[BUSINESS INSIDR編集部](その2)
早く・大量生産できる新型コロナ国産ワクチンについて
開発者の大阪大学:森下竜一教授に最新状況を聞く!!
🔶なぜ、今回新型コロナウイルスのワクチン開発レースに参加できたのでしょうか?
【】森下【】アンジェスは以前、アメリカのバイオテック「バイカル」に出資していました。
バイカルは、エボラウイルスや鳥インフルエンザウイルスに対するDNAワクチンを開発しており、鳥インフルエンザウイルスが流行しかけたときに一緒に仕事をしていたんです。
そのときの開発ノウハウと、アンジェスが実際に世界ではじめてプラスミドDNAを用いた遺伝子治療薬を製作したノウハウがあったため、迅速に新型コロナウイルスのワクチン開発をスタートできました。
<新型コロナウイルス用DNAワクチン>
プラスミドDNAに新型コロナウイルスの表面にあるタンパク質の一部を作り出すような遺伝子を組み込み、体内に投与する。体内で目的のタンパク質が作られると、免疫システムはそのタンパク質を排除対象として認識する。その結果、ウイルスが体内に侵入してくると、表面にあるタンパク質を目印にして排除されるようになる。
生産にはタカラバイオさんにも協力いただくなど、現在は複数の企業連合のような形で開発を進めています。人工知能(AI)を利用して、第2世代のDNAワクチンの開発にも着手しています。
コロナウイルスのイメージ。開発中のDNAワクチンでは、ウイルスの表面に見られる突起状の構造を作る遺伝子を導入したプラスミドを体内へ注入することを想定している。体内で遺伝子がはたらくと、それに対応できる免疫がつく。