●アンジェス(株):2020/12/11 21:03
今日、アンジェスのIRでエメンドの買収が12月15日をもって完了となること、及びエメンド社へ出資していた関係各社に対して、買収に伴うその対価として、第三者割当てによる新株と交換することが合意されていましたが、その発行株数が1005万9839株になることが報告されました。
11月9日のIRでは、最大交付株式数2447万6713株と算定されていましたが、結果的には半分以下の発行数に抑えることができた訳です。もともと、今回の第三者割当による新株の発行は、アンジェス自身の事業遂行を目的としたものではないことから、発行新株が交付される投資会社のOrbiMed社も、武田薬品工業(株)の企業投資部門であるTakeda Ventures、Incも、その株をすぐ売却して現金化するものではなく、今後のアンジェスの業績を見通した上で安定株主として関わってもらえる公算が高いのです。
武田薬品工業も癌の治療薬の開発などで、エメンド社と今後の提携を深めることになっており、アンジェス自身もエメンドのゲノム編集技術を生かして、新たな分野の遺伝子医薬品の開発を目指していくと思います。もちろん、エメンド社が簡単に買収されないように工夫したアンジェスとエメンド社の親子上場は今後あり得ると思います。