●アンジェス(株):2020/01/16 11:07
<エメンドへの戦略的投資・提携についての
説明会での山田社長の回答>
私共がグローバルリーダーになるために、時に競合しておりました3つ遺伝子治療の領域、とにかくここで覇権をとりたいという気持ちは変わっておりませんし、森下教授が創業した時からの願いも一貫して変わっておりません。
これがもし大きな会社のいち組織としてやっていた事業であれば、おそらく潰されていたであろうと思われる時間のかけ方でございましたが、これだけ長い時間とお金をかけて、みなさんのお力添えをいただきながらやってこれたのは、やはり私共がベンチャーだからだと思っています。
そして、(新たな)欲が出てきたのでもなんでもなく、今回のエメンド社との契約は(グローバルリーダーとなるための)まさに必然的なものであると思っておりまして、ゲノム編集の領域で世界一として名を上げたいと思っています。今、老舗の会社をはじめいろんな会社がゲノム編集技術に取り組んでいますが、どれだけの苦労をしていて、どういう状況にあるかは理解しているつもりですが、この領域はまさにアイディア勝負のところもございます。従来の医薬品の開発は、開発の仕方や当局の対応などを含め経験豊かな人でなければできないような非常に難しいところがございます。
しかし、このゲノム編集の領域は、従来の医薬品の開発とは違って、ITのように非常にスピード感の求められる側面を持っているように思われます。だからこそ、我々は途中からでも入り込め、エメンド社はある方を介して紹介をいただいた案件でございますが、これぞアンジェスの次のステップ、次の夢を語れる材料であると思っています。(エメンド社が持つ技術の)中身については非常にサイエンティックな話になってしまいますので、いずれかのタイミングでブログ等で説明ができればと思いますが、少なくともカリフォルニア大学バークレー、そしてハーバード大学のブロード研究所、この人達の成果以上のものを私共は期待しておりますし、それに値するデータを彼らが持っているところが大きな出資の要因でございます。