●アンジェス(株):2023/09/16 10:49
アンジェスは、株主の皆さんなどから問い合わせがあったことに、9月14日に広報ブログで回答を発表しています。回答があったのは、バソミューン社が開発しているTie2受容体アゴニスト化合物(AV-001)についての開発の進捗状況と「営業外収益(補助金収入)計上について分かりやすく教えてください」という要望に応えての回答となっています。
質問があった一つ目のバソミューン社が開発している急性呼吸窮迫症候群ARDSを対象とした「AV-001」についての報告では、「現在は米国において、前期第II相臨床試験を実施しており、症例の登録を継続しています」とのことです。なお、5月10日に発表された2023年12月期第1四半期決算短信の中では「2023年度は、前期第Ⅱ相臨床試験の目標症例数の登録を目指してまいります」と報告されていますので、患者登録は進んでいると思います。
二つ目の質問にあった「営業外収益(補助金収入)計上に関するお知らせについて、分かりやすく教えてください」との質問については、「補助金/助成金の交付の流れを図にしたもの」で、説明しています。
まず、8月9日に発表された「2023年12月期第2四半期決算短信」では、前受金に64億155万4000円が計上されていますが、そのうち6億3755万円は提携先から研究開発費の協力金を受領したことによる増加と報告されているので、ワクチン関連の補助金及び助成金の計上額は57億6400万4000円となっています。
そのうち8月24日に、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から使用実績の監査を受けて、28億1500万円は適正なものであると報告を受けたので、その分を営業外収益に振り替えているので、ワクチン関連の補助金及び助成金の残額は29億4900万4000円となります。
そこで、前受金に残っている29億4900万4000円の今後の取り扱いですが、広報ブログの図表による説明によると、未監査分は引き続き前受金に繰越されます。
その取扱いについては、広報ブログでの説明では、コロナワクチン開発に関する助成金(前受金に計上済み)のうち、 厚生労働省の「ワクチン生産体制等緊急整備事業」として受領した助成金は監査未了ですが、 監査の結果適正と認められた時点で補助金収入として計上する予定ですと報告されています。