株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/08/16 08:18

アンジェス(株):2022/08/16 08:18

2015年に設立されたエメンド社の立ち上げには、ヘルスケア業界全体にグローバル投資を行っていたOrbimed社と、武⽥薬品工業の子会社である武田ベンチャーズの出資によって創立されたもので、両社は代償としてエメンド社の非上場株を出資率に応じて保有していました。アンジェスも2019年3月に最初の出資を行い、その後段階的に追加出資を実施して約40%の株式を保有し、持分法適用関連会社としたことを契機に、2020年12月にエメンド社を買収し、完全子会社化したものです。

アンジェスが完全子会社化に踏み切った背景としては、エメンド社自身も非上場の現状に甘んじていない背景があったが、さりとてOrbimed社も、武田ベンチャーズも、エメンド社の意向を受け止めて積極的にエメンド社の上場に向けた動きを推進する動きが見られない時期が背景にあったと思います。
アンジェスは遅れた出資者の立場で控えめな姿勢を堅持していたが、「遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指す」にはここはチャンスかもしれないと判断するに至った経過があると思います。

では、Orbimed社が、なぜエメンド社の買収によって完全子会社化に踏み切らないのかと言えば、ヘルスケア業界に対する世界に冠たる投資会社ではあるが完全子会社化した場合に、創薬やゲノム編集の将来展望を描けるノウハウを持ち合わせていなかったからです。では、武田ベンチャーズはと言えばバックには武田製薬がおり、現在もガン療法ではエメンド社と提携しているので適任のように思えるのですが、しかし武田ベンチャーズが担うには、資金的な工面を含めて親会社の決済を得なければならず、そういう意味では資金力に乏しいアンジェスであるが小回りが利く点で、エメンド社の買収に踏み切ることが出来たのだと思います。

山田社長も会社説明会の席上で、今は名前を明かすことは出来ないけれども、子会社化に踏み切る際は非常に世話になった方がいると話していたと思いますが、その方が社会的な立場を離れた際には、エメンドが上場した将来の社史の一節に紹介があるのかもしれません。

エメンド社の上場は、アンジェス保有資産を増やす目的から上場されるものではなく、エメンド社がゲノム編集技術を生かして社会的に有用な会社として成長し、複数のビジネスラインが成功し、経営が自力軌道に乗った段階で上場されるものと思います。