●アンジェス(株):2022/07/10 09:45
このところ、掲示板で次のようなコメントがされています。
「SCARDA(先進的研究開発戦略センター)公募事業にアンジェス
選定されませんでした。
選定されていないアンジェスは蚊帳の外ですwww🤣🤣
アンジェスには全く関係ありませんwww🤣🤣🤣
①国(SCARDA/AMED)から、追加の補助金は出ません!!
②国(SCARDA/AMED)の公募事業から外れて、国策とは言えません
悪質な買い煽りが暗躍していますが、皆さん騙されないでください」と。
そこで、先進的研究開発戦略センター(SCARDA)が公募した内容とはどのようなものなのかについてですが、公募の表題にもあるように「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業」となっているものです。
つまり、国産ワクチンを開発している各社がこれまでに取り組んできた、組み換えタンパク質ワクチンや不活化ワクチン、あるいはアンジェスが取り組んできたDNAワクチンのレベルから一歩進んだ新規モダリティのある研究開発が公募の対象となっているのです。
今回、先進的研究開発戦略センターの公募に採択されたのは
「VLP Therapeutics Japan合同会社」と「塩野義製薬株式会社」の2社が公募に採択されていますが、それら2社の開発研究はユニバーサルワクチンの性格を持った開発研究なのです。
この公募には7件の応募がありましたが、採択されたのは2社で、5件は不採択になっています。でもアンジェスは現在、高用量に注力しているので、新規のモダリティのあるワクチン開発には取り組んでいないので、応募していないと思います。
では、大阪大学の方ではどうかと言えば、確かに国立研究開発法人日本医療研究開発機構が昨年8月に公募した橋渡し研究プログラムの採択課題(二次公募)に大阪大学の中神啓徳教授が「新型コロナウイルスに対するブースタータイプのペプチドワクチン開発」という研究テーマで応募したところ、採択されています。
この取り組みはいずれ新型コロナDNAペプチド併用ワクチンというユニバーサルワクチンの性格を持って登場してくるのではないかと思っていますが、現段階の取り組みは動物を対象に取り組まれている非臨床試験段階にあるのです。
したがって、公募する場合でもヒトを対象とする臨床試験の見通しが立った段階で申請するのではと思います。