●アンジェス(株)：2021/11/10 14:18

本日11月10日、アンジェスは８月から実施してきた投与量を増やす高用量製剤での第１/２相臨床試験接種が完了したことをIRで報告しました。
この治験は国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）のワクチン開発推進事業からの承認と支援を受けたものであり、関西及び関東エリアの６施設で実施されてきたものです。

治験の内容は、筋肉内接種の合計接種量で６mg・８mg・16mgの三つのパターンと皮内接種については合計接種量で３mg・２mgの二つのパターンで実施されてきたものです。そしてこの高用量製剤による臨床試験の目的は言うまでもなく、投与終了後に発生した有害事象の種類、頻度及び重症度などの情報を収集し、安全性を評価すること、また投与後の調査結果を解析して免疫原性を評価することにあります。

アンジェスの山田社長も、今回実施してきた高用量製剤による治験が、アンジェスが開発してきた新型コロナDNあワクチンの実用化に向けた承認の最短距離にある取り組みだと表明しているので、治験結果で所期の目的が実現されることを望みたいと思います。
そして、WHOが定める世界的な承認基準となった非劣性試験に挑戦し、国内使用のみならず、海外でもワクチンを必要としている国々に供与できる取り組みが出来ることを期待したいと思います。
ワクチン開発を断念したとの一部報道については、ワクチン開発の成功という事実を持って、アンジェスは答えを出してほしいと思います。