●アンジェス(株):2020/12/03 04:55
普通の“かぜ”とは大違い
新型コロナの「真の脅威」(その1)
世界中の新型コロナウイルスに関係する論文およそ20万本をNHKがAI=人工知能を使って分析したところ、新型コロナウイルスの感染で、これまでに合わせて100種類以上の症状が報告されていることが分かりました。肺炎や発熱、せきなどの症状にとどまらず、全身でさまざまな症状が報告されていて、中でも論文での報告が多かったのが脳や神経に関する症状でした。新型コロナでは、なぜこれほど多くの症状が現れるのでしょうか?
アメリカの俳優、アリッサ・ミラノさんがSNSに投稿した衝撃的な動画が注目を集めています。髪の毛をブラシでとかすだけで、大量の「抜け毛」です。
アリッサさんは、今年4月に新型コロナに感染。その後、ウイルスが消えてからも、様々な 症状に苦しめられたといいます 。
「めまい、胃の痛み、生理不順などの症状が、4か月以上も続きました。新型コロナは本当に大変な病気です」
新型コロナの長く続く奇妙な症状。全論文AIで関連する論文を洗い出すと驚きの事実が見えてきました。
報告されている症状は、全身のいたるところに現れており、その数、実に100以上。下痢、不整脈、目の充血、脳に関わる脳卒中、幻覚など、普通のかぜでは考えられないような症状も多く含まれています。
なかでも、いま、研究者の注目が急速に高まっていると、AIが指摘する症状があります。「ブレインフォグ」=「脳の霧」です。「脳の霧」とは、一体どんな症状なのか。今年4月に新型コロナに感染したこちらの大学生は、まさに「脳の霧」のような症状を経験したといいます。
3か月以上も発熱を繰り返し、めまいや頭痛、激しい倦怠感に襲めまいや頭痛、激しい倦怠感に襲われてきました。
「すごい倦怠感でおしつぶされそう。眠れないくらい頭痛とかもある。(授業を)集中して聞くということは難しい」
不可解だったのは、「頭にモヤ」がかかったようにボーッとなる症状で、授業を受けていても、その内容を記憶することや、文字を書くことが難しくなってしまったといいます。
「症状がいつまで続くのかもわからない状況なので怖いと思います」