株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2020/04/15 06:26

アンジェス(株):2020/04/15 06:26

森下竜一ドクター×斎藤糧三ドクター対談(その2)

【斎藤】遺伝子治療薬のメリットとは?

【森下】われわれは、環状のプラスミドDNAという遺伝子をベクター(運び屋)に使いますが、プラスミドDNAによるDNAワクチンは大量生産出来るのが特徴です。また、不活化ウイルスをワクチンとする方法(あるいは、弱毒化ワクチン)ではウイルス入手後不活化の過程とその生産が6カ月程度かかるのに比べ、DNAワクチンではウイルスの遺伝子情報だけが必要なので、3週間程度という短時間で開発出来ますから、感染が急激に拡大する新型コロナウイルスに有効であると考えます。

また、製造に関しても不活化ウイルスの場合、「有精卵」と、呼ぶ、ヒヨコになる前の卵を使うので、そもそもワクチン製造用の有精卵を得るために時間を要する上、数も限られているためパンデミック(世界的大流行)なウイルスには向きません。われわれの研究グループでは、3月のはじめにワクチン開発に着手していますが、3週間ほどで完成しました。また、製造もプラスミドDNA(細胞の染色体とは別に、複製・増殖する遺伝因子の総称)を大腸菌に入れ、大腸菌を大きなタンクで大量に増やして抽出すればよいので、1か月で数十万人分の生産ができます。

【斎藤】現在はどのような開発フェーズですか?

【森下】現在は、動物実験中です。動物に抗体ができれば、9月を目処にヒトでの臨床試験を実施する予定ですが、更に前倒しすることを検討しています。年内に、百万人の方にワクチン接種が出来るようにするのが目標です。

【斎藤】新型コロナウイルスを制圧するにはワクチンが有効なのでしょうか? 集団免疫の獲得によって制圧できるのでは、という意見もありますが…。

【森下】集団免疫は、今回の新型コロナウイルスに関しては、必ずしもうまくいかないという危惧があります。インフルエンザと異なり、新型コロナウイルスでは少ないウイルス量で感染し、活動量が低く、既に発表もされていますが、治癒された方でも抗体が出来にくいという事情もあります。ゆえに、再感染する人がいます。ですから、ワクチンを使ってしっかり抗体をつくる必要があります。