●アンジェス(株):2024/01/12 14:07
1月10日に出された「海外における当社子会社に関する報道等について」という
アンジェスのIR情報などで明らかになったことは
➀現地メディアであるHAARETZ 社により、当社子会社であるエメンド社のイスラエルにある研究開発拠点エメンド社研究所が閉鎖されたとの報道がありましたが、
エメンド社研究所の閉鎖を決定した事実はないとのこと。
➁エメンド社はイスラエル中部のテルアビブ近郊に研究施設を有しているが、ガザ地区でのイスラエルとパレスチナの戦闘が昨年10月以来継続しているため、今後のゲノム編集に関するエメンド社の研究開発活動並びに事業計画策定にあたり、地政学的リスクを考慮する必要が増していることと、エメンド社が開発中のゲノム編集治療の臨床試験を米国で実施する準備を進めてきていることもあり、エメンド社の研究開発体制について、イスラエルのエメンド社研究所の縮小と米国への展開を含めた再構築を検討しているとのこと。
➂現時点において、新しい研究開発体制について決定された事項はありません。
とのことですが、以上のことから言えることは、
➃イスラエルのニュースサイトのCTechや、ビジネス新聞TheMarkerで報道された「遺伝子編集会社エメンド・バイオを閉鎖する」という報道については、アンジェスが「エメンド社研究所の閉鎖を決定した事実はない」と否定していること。
➄したがって、イスラエルのエメンド社研究所の閉鎖に伴う従業員の全員解雇はないものの、今後、エメンド社が開発中のゲノム編集治療の臨床試験を米国で実施す関係や、ハマスとの紛争に伴う地政学的リスクを少なくする関係から、イスラエルのエメンド社研究所の縮小と米国への展開を含めた再構築を検討する方針との関係で、リストラや自主退職があることが想定されるが、それについては「新しい研究開発体制」がどのようなものになるのかと関連してくるものと思います。
➅その際は、エメンド社の今後を担う優秀な人材を失望を招くことによって、多く失うことのないような方針立案を検討して戴きたいと思います。
➆困難な財政事情にあっても、アンジェスが掲げる「遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指す」のであれば、エメンド社をどのように育成・発展させるかがカギとなるので。