●アンジェス(株):2023/08/08 09:11
「A」氏から、エメンドの取り組みについて
「結局のところ、
EMD101の1相治験はいつからなのか?
IPO時期はいつ頃を目標にしているのか?
どうなんでしょうね???」
との質問があったので、お答えいたします。
まず、「EMD101の1相治験はいつからなのか?」についてですが
6月26日付けのIRで発表された第43回新株予約権の発行に関するお知らせの
中で、エメンド社の取り組み状況については次のように報告されています。
「ELANE関連重症先天性好中球減少症を対象としたゲノム編集治療の臨床試験の
準備を進めており、2023年度中の米国での臨床試験開始に向け、FDA と協議を
開始し、2022年11月に新薬臨床試験開始申請前相談を実施しました」と。
事業年度は1月から12月までを指すので、2023年度中とは2023年中との意見に
立脚すれば、今年中の臨床入りがあるとも解釈もあり得ますが、一方で
2023年度中とは2024年3月までを意味するのではという意見もあります。
その辺の解釈はこの程度にして、当のエメンド社の情報ですが、ELANE関連重症
先天性好中球減少症の臨床入りをどのように言っているかですが、エメンド社の
ホームページの中の「患者さんのために」という欄では
「2024年に最初の臨床試験を開始する予定である。FDAの承認を待って」と報告
されています。
FDAも、ゲノム編集による臨床入りについては審査経験があると思いますので
それほどの期間を要しないとも考えられるので、2024年の比較的早い時期に
臨床入りが実現できるのではないかと思います。
次に、エメンド社の「IPO時期はいつ頃を目標にしているのか?」ですが
臨床入りの資金準備のために、その前にという考え方もありますが、山田社長が
語っていた、臨床試験入りを睨んでエメンド社自身が、「複数の開発候補品に
ついて数社と具体的な交渉を進めている」という内容の進捗状況とも関連するの
で、エメンド社のIPOについては、アンジェスが子会社化した時以来の念願でも
あったので、上場に向けた体制を整えて進めるのではないかと思います。