株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2022/06/20 11:06

アンジェス(株):2022/06/20 11:06

政府の開発司令塔初代トップ 浜口道成・元名古屋大総長に聞く!!(その2)

―SCARDAには5年で1500億円の予算がつき、研究費を大学や企業に配分して支援することになる。何を目指すか。

「第一は次のパンデミックへの備え。今世紀になってSARS、エボラ出血熱などが発生した。今後も10年に1回は起こるだろう。教訓が忘れられ、また大騒ぎとならないように、恒常的な研究体制を作りたい」
メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンが、今後の主流になるだろう。従来の不活化ワクチンなどは病原体に合わせて一から準備しないといけないが、mRNAワクチンは包み込む油膜など周辺の部品は同じものを使える。新しいパンデミックでも、mRNAだけを書き換えて短期間で新しいワクチンを作れる」
「課題もある。免疫の期間が短く、結構な副反応もある。変異があっても効き、免疫が長く続いて副反応の少ないワクチンを作れないか。やってみないと分からない研究にも資金は出さないといけない。一方で発展途上国でも使いやすい、室温で保存できる安いワクチンも必要だ。mRNA以外の研究にも取り組む」
 
―日本は「選択と集中」で、すぐに役立たない研究には予算をつけず、感染症も研究費がつかなかったという指摘がある。予算を配分する科学技術振興機構(JST)の理事長を務めてきたが。

「私は、広く浅く予算を出しなさい、重点的な投資は大事だが裾野を枯らすなと言ってきた。日本は単年度会計の弊害もあり長期戦略を描き切れていない。新技術を評価する目利き力も弱い。私も名古屋大教授時代、RNAを使うがん治療研究で、マウスでは延命効果があったが研究費が取れず先に進めなかった」
「ワクチンが成功して、世界的にRNA治療薬も次々に出てくる。がん、免疫異常、糖尿病にも使えるだろう。日本は完全に乗り遅れている。このままでは負けてしまう。日本の構造的矛盾は病巣が深い。ワクチン研究のトップレベルの拠点をつくって若手が集まるように支援し、経験が伝わって情熱を持って開発ができるようにしたい」

★浜口道成:1951年生まれ。三重県伊勢市出身。名古屋大大学院医学研究科博士課程修了。胆管がんなどの治療法を研究。同大医学部教授、同大学長を経て、2015年JST理事長。今年春からSCARDAのセンター長として国のワクチン開発司令塔トップに。