●アンジェス(株):2020/08/10 04:19
第2四半期決算説明会レポート(その3)
<前編:新型コロナワクチン関連>について
8月3日、機関投資家様向けに決算説明会を開催!!
【Q】新型コロナウイルスに対するDNAワクチンについてですが、以前、大阪大学森下教授がテレビのインタビューでのご発言で、おそらく一般論としてコメントされていたのだと思うのですが、ワクチンのADE(抗体依存性感染増強)のリスクについてコメントされておりましたが、本件の安全性についてはどの程度クリアになっているのか確認させてください。
【A】ADEにつきましては、研究者の方が色々な形で世界中でコメントしています。スクリプス研究所のデータ等も注目されるペーパーでございますが、いずれにしても今の段階で、この点に対する解釈というものはクリアになっていないというのが現実かと思います。
【Q】新型コロナウイルスの変異への対応策についての質問です。エクアドルで確認されたORF3bなど重篤化しやすいタイプが見つかっているようですが、これらに対する効果についてはどのように捉えているのでしょうか?仮に今のDNAワクチンが今のアジア型や欧州型には効力があっても、新たな変異ウイルスに対応するためのワクチン開発が必要になると考えられます。これらの対応についてはどのように取り組まれる方針なのか、ご教示ください。
【A】重篤化につきましてはみなさまご存知のように、色々な観点から議論が進められているところです。特にエクアドルの報告というものについては私どもも確認しておりますが、現実はまだクリアにされているわけではありません。その認識のもとでこの点に関しては考察していきたいと思っております。
【Q】大阪大学森下教授のテレビでのご発言ですが、このDNAワクチンを動物に打って、抗体を作成するというご計画も披露されていたかと記憶しています。これらは、どのようなスケジュール感で進めようとされているのかご教示ください。
【A】ウマでの作成のことをご指摘されていると思いますが、私どもは以前にエボラウイルスを使ってウマの血清を作成いたしまして、そのものがエボラの感染、それから感染後にも有効であるということを実験的に証明してきました。こういう、経験則をもっておりますので、将来的には検討していきたいと思っております。