●アンジェス(株):2020/05/19 05:07
新型コロナウイルス感染症の拡大阻止に向けた
ワクチン製造の政府方針の確立を!!
新型コロナウイルスによる感染者は世界全体で465万人を超え,死者は31万人を上回る。5月18日現在でブラジルの感染者数は23万3142名、死者1万5633名、ロシアは感染者28万1752名、死者2631名、インドは感染者9万5698名、死者3025名と感染拡大が続いている。
こうした事態を想定していた森下教授は3月下旬のアンジェスの会社説明会で
「現在は、各国が自分たちでワクチンを作らないとどうしようもない状況になっているため、日本人のためには、日本で作らないといけないだろう」としつつも「東南アジアなど、まだワクチンができないような国に支援をすること、あるいは技術を伝えて、現地で作ってもらう」などを考えていると述べています。
また、「インドも今非常にきびしい状況になってきている。アメリカは自分たちのことで手一杯であることを考えると、日本で今我々は自国でワクチン開発に着手できているので、おそらく、技術を伝えて現地で作ってもらうという形での国際協力はある」と思っていると述べています。
茂木敏充外相もここに来て、オンラインで開いた「日経SDGsフォーラムシンポジウム」で、新型コロナウイルス対応を巡り「医療体制が脆弱なアジア、アフリカの途上国支援やワクチン・治療薬開発のための国際連携を進めたい」と述べています。
森下教授の言う年内20万人分のワクチン製造とは、明確な政府方針・援助がない中で、医療崩壊を食い止めることに重点をおいた製造数であり、場合によっては大阪大学:アンジェス連合が自腹で負担する覚悟を含めた製造量です。タカラバイオ一社でもはるかに多くの製造能力を持っています。
今こそ政治、とりわけ安倍政権の果たすべき役割は、今後国内の第二波、第三波の新型コロナウイルス感染症対策を確立すると同時に、世界が求める新型コロナ予防ワクチンの提供が大きな国際貢献に繋がることを政府方針として確立し、備蓄を含めて製造量を示して開発・製造に当たらせる段階ではないかと思います。今は、あれこれの言葉ではなく、実現する意思に基ずく実行です。