●アンジェス(株):2020/05/06 05:36
【医薬通信社】(その5)
大阪大学大学院:臨床遺伝子治療学森下竜一教授に聞く
来春にも新型コロナ感染予防DNAワクチン実用化へ!!
今後の新型コロナウイルスの感染予測については、「極めて困難である」とした上で、「国内の死者は少ないので、今のところはギリギリで感染拡大を抑えられていると思う。これからは、ECMO関連機器が充足している範囲内での患者コントロールがポイントで、不足すれば、その分死者につながってしまう」との考えを示す。新型コロナウイルスで最も危惧されるのは、とにかく症状の進展が早いことだ。朝は軽症であっても、夕方にはECMOの装着を余儀なくされる症例もある。
さらに、「今後は、PCR検査よりもむしろ、抗体検査が簡便にできるようになってIgG抗体を持っているかどうかの判断が付けば、院内感染が減少して医療崩壊の危惧が遠のく」と予測し、「IgG抗体と、感染初期に出現するIgM抗体をしっかりと分けて正確に測定できる抗体検査の確立と、ワクチンの早期開発が医療崩壊を防ぐ大きなポイントになる」と重ねて強調した。