●アンジェス(株):2023/02/14 07:37
❹高血圧症を対象としたDNAワクチンの第1/前期第2相臨床試験の治験結果については、特に高用量群で抗アンジオテンシンⅡ抗体の産生が多く認められ、同ワクチンに対する忍容性は良好との結果でしたので、今後の臨床試験では高血圧症のなかでも重度のグレードの患者をターゲットにした開発が想定されます。今後も、免疫原性及び有効性を評価する試験の実施に向けて継続的に検討を行っていくとのことです。
❺エメンド社は、ゲノム編集の安全な医療応用を目指し、OMNIプラットホーム技術を活用し、血液、眼科、肝代謝などの疾患領域で、パイプラインを構築しています。その中で、最も進んだELANE関連重症先天性好中球減少症を対象としたプロジェクトは米国での臨床試験実施に向けFDAと協議を開始しており、臨床試験入りの申請(IND)についても、2023年第3四半期の時期に行う予定であるとされています。
❻遺伝的早老症であるハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群及びプロジェロイド・ラミノパチーの治療薬ゾキンヴィの日本での独占販売契約を2022年5月に米国のバイオ医薬品企業アイガー社と締結し、現在、国内承認申請に向けた準備を進めております。日本における患者数が少ないことから、国内での薬事承認を得るために米国の臨床試験データを援用する方法での承認申請を行っていくと思います。
❼アンジェスクリニカルリサーチラボラトリーでは、一般社団法人希少疾患の医療と研究を推進する会が展開する「オプショナルスクリーニング」事業における検査業務を受託しております。今後、各自治体や民間の検査センターとの連携も含め新生児を対象とした追加スクリーニング検査の受託拡大を図るとともに、希少遺伝性疾患の診断から治療に至るまでの包括的な検査を実施できる体制の作っていく方針です。
❽イスラエルのマイバイオティクス社とアンジェスは2018年7月に資本提携していますが、同社では、腸内細菌叢の微生物の構成を再現した培養物の製造法を確立しており、クロストリジウム・ディフィシル感染症の治療薬MBX-SD-202の第1相臨床試験をイスラエルにおいて完了し、今後、米国で実施するべく、前期第Ⅱ相臨床試験についてFDAと協議を行っていくとのことです。