●アンジェス(株):2020/07/19 04:35
ワクチン生産体制等緊急整備基金の助成による
国産ワクチンの大量生産体制の整備・構築を!!
ワクチンの開発には治験開始後も多くのハードルがある上、仮に開発に成功したとしても、生産体制を整備し広く供給できるようになるには多くの時間を要します。新型コロナのワクチンのように緊急性が高いワクチンについては、治験の結果が出る前に開発と並行して生産体制の整備を進める必要があるが、民間企業がそのリスクを負うのは困難とされている。
そこで厚労省は、ワクチンの研究開発を加速させるだけでなく、研究開発と並行して生産体制の整備を図る「加速並行プラン」を国として進める方針を表明。ワクチン開発と並行して生産体制整備を図るメーカーに対し1事業当たり20億円〜250億円の費用を補助する「ワクチン生産体制等緊急整備基金」(1377億円)を2020年度第2次補正予算に盛り込んでいます。
「開発するメーカーは大半は営利企業。国としてワクチンの早期実用化を目指しているのに、リスクを民間企業に負わせるのはおかしいという議論があり、そこは国が責任を持って負担しようという話になりました」(田中義嗣 厚労省健康局予防接種室調整管理係長)
この生産体制整備基金への公募の締め切りは、 令和2年6月12日から令和2年6月29日(必着)とされており、整備資金管理団体による審査スケジュールは7月上旬で、採択・不採択の連絡は7月上旬~7月中旬となっています。
審査の結果については、審査委員会による採択が終了次第、速やかに応募団体に対して通知する予定となっています。。
交付金については、採択の通知後に必要な手続きを経て、正式に交付されることになります。
大阪大学:アンジェス連合が開発している新型コロナ予防DNAワクチンについて、国による生産体制整備基金の採択・助成が決定されれば、生産体制が大きく整備・構築され、国産ワクチンの早期実用化の展望は大きく開けることになります。これからの数日に注目したいと思います。