●アンジェス(株):2020/04/14 18:22
【日本経済新聞電子版】
大阪府市や大学大学・病院がワクチン・薬開発へ協定!!
大阪府と大阪市は14日、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発を急ぐため、大阪大や府立病院機構などと連携して臨床試験(治験)や研究を行う協定を結んだ。吉村洋文知事は、ワクチンの治験について「7月から始めて9月に実用化する」と述べ、年内に10万~20万人への投与を目指す考えを明らかにした。
他に協定を結んだのは、府立大と市立大を運営する公立大学法人と大阪市民病院機構。各機関で取り組む研究を情報共有するほか、開発手続きの効率化や、国への財政支援を府や市が求める。吉村氏は「大阪の医学を結集して世界的に求められるワクチン開発に取り組みたい」と述べた。
吉村氏は、ワクチンの治験を7月から始めると明らかにした。まずは感染者との接触が多い医療従事者向けに投与し、9月をめどに実用化したい考え。年内に10万~20万人分の投与を目指すという。各機関で既に研究に取り組んでおり、複数種類の薬で治験を行う。
ワクチン開発に取り組む大阪大発のバイオ企業「アンジェス」では当初9月の治験開始を予定していたが、協定により大阪市大で7月からの治験が可能になったという。研究に関わる大阪大大学院の森下竜一教授は「府内の医学機関と連携し、国内初のワクチン開発を目指す」と述べた。