●アンジェス(株):2021/07/07 14:12
【日本経済新聞】より抜粋
変異型、接種後も感染
米英で拡大、重症化は予防!!
英国は1日の新規感染者数が2万人超と4月の約10倍に増えている。従来型と比べて感染力が強いとされるインド型が90%以上だといい、当局が警戒を強めている。
インド型は従来型より感染力が高く、米モデルナや米ファイザーなどのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの有効性も落ちるとの報告が出ている。米国でも新規感染者の2割以上がインド型とされ、日本でも東京をはじめ全国で感染者が確認されるなど、全世界で感染が広がる。
ただ、ワクチンには感染予防のほか重症化予防の効果がある。英イングランド公衆衛生局(PHE)は6月、国内でインド型への感染が確認された1万4千人の症例の調査結果を公表した。ワクチンにより入院などの重症化を回避する効果は、米ファイザー製を2回接種した人は96%、英アストラゼネカ製を2回接種した人は92%に上ったという。
問題は1回目のワクチン接種後、接種部位の痛みや体のだるさを感じて2回目を受けない人がいることだ。首相官邸や厚生労働省によると、日本の65歳以上の高齢者の65.9%は1回目を終えた段階。「2回目を受けないという人も出始めた」(国内臨床医)という。米国では1回目の接種後に2回目を受けなかった人が11%いたとの調査がある。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ大統領首席医療顧問は「1回のみでは効果が低減する」と警告する。
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◆日本では、6月5日時点での集計によると、国内で1回目の接種を終えた人数は合わせて3162万1774人です。割合にすると日本の全人口のうち24.87%となります。このうち、2回目の接種を終えた人数は合わせて1750万1173人で、全人口のうち13.77%になっています。問題は、海外ワクチンの入荷にブレーキが掛かり、2回目接種を望む人への接種が遅れ遅れになることです。
こうしたリスク回避のためにも、国産ワクチン開発の迅速化は必要となるのです。