株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2020/07/25 05:30

アンジェス(株):2020/07/25 05:30

【星良孝:ステラ・メディックス代表レポート】(その2)

一つは、ワクチンにより引き出される「免疫反応のターゲットの問題」だ。現在、世界で進められているワクチンによってできる免疫反応は、「いが栗」のような球形をした新型コロナウイルスの「トゲ」を狙ったものが多くなっている。このトゲは「スパイク(とげ)タンパク質(Sタンパク質)」というウイルスのいわば部品になる。多くのワクチンはこのトゲを狙った免疫反応を引き出すように作られている。

一方で、新型ウイルスの持つ部品はほかにも「Nタンパク質」「Mタンパク質」などさまざまな種類がある。免疫反応は必ずしもSタンパク質に対して作用しなければいけないとは限らないわけだ。試すべきターゲットはほかにもあることからすると、Sタンパク質への免疫反応がうまくいかない場合に次に当たるべき「プランB」の検証が十分ではないと考えられる。

もう一つ、盲点ともいえるのは「運び屋の問題」だ。ワクチンは免疫反応を引き出すために病原体の一部を接種して免疫反応を作る薬剤だ。その病原体の一部を体内へと送り込む運び屋には複数の選択肢がある。

中国グループは人に無害と考えられる「アデノウイルス」というウイルスに病原体の成分を運ばせている。あまり知られていないのだが、このアデノウイルス自体への免疫反応を示す人が、国より異なるが3~8割存在するのである。アデノウイルスが無害とはいえ、アデノウイルスという運び屋に免疫反応ができてしまうと、ワクチンがウイルスに作用する前段階で撃退される事態になりかねない。ワクチンを有効に効かせる上での盲点になる可能性がある。こうした運び屋にしてもさまざまな選択肢があり、先頭集団が採用している手法が最良であるとはまだ言えないのが実態だ。

さらに「抗体依存性免疫増強(ADE)の問題」も立ちはだかる。ワクチンによってできた免疫反応を担う抗体がウイルスに結合すると、ウイルスが無力化されるのが理想的だ。しかし、実際にはADEと呼ばれる現象が起こる可能性がある。ウイルスに抗体という目印ができることで、白血球の一種がウイルスに結合し、これをきっかけにウイルスが白血球に侵入する問題が起きてしまう。結果として、感染症の重症化につながる恐れがあるのだ。

こうした3つの泣きどころを踏まえると「理想的ワクチン」への道はいまだ
霧の中だ。