株価どん底! されどアンジェス応援歌

Yahooのアンジェス(4563)掲示板に投稿を始めたのが2019年。「銘柄に惚れるな」との格言は知っていましたが、振り返ると3年以上も一銘柄に投稿してきたのは不思議な気持ちです。この時期の投稿は、新型コロナワクチン開発への応援メッセージや、掲示板に集う方々との情報交換や交流の記録ですが、資料として保存しておこうと思い、「はてな」のブログに投稿させて戴きました。アンジェスの黒字化の見通しはまだ先のようですが応援をして行きたいと思います。

●アンジェス(株):2021/06/20 04:16

アンジェス(株):2021/06/20 04:16

コロナ禍で待たれる国産ワクチン、政府の戦略まとまる!!(その1)

......内城喜貴 / サイエンスポータル編集部、共同通信社客員論説委員

新型コロナウイルス感染症対策の「頼みの綱」として期待されるワクチン。欧米諸国などから出遅れたが、日本国内でも医療従事者に続いて高齢者への接種が進んでいる。「感染力の強い変異株の拡大と接種進行のどちらが早いか勝負」とも言われる。接種は対策の「決め手」になっている。だが、残念ながら接種されるのは米製薬大手ファイザー製と米バイオ企業モデルナ製で、供給の量や時期は「海外頼み」だ。

国産ワクチンの臨床試験が軌道に乗っているのは数えるほどだが、実用化に向けて着実に成果を上げているベンチャー、製薬企業もある。先行する創薬ベンチャーVB)の「アンジェス」の創業者で、大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授が、臨床試験(治験)で中和抗体を確認したことを明らかにした。国際ワクチン実用化への期待は膨らむ。一方、国内での大規模治験は容易でないことなど課題も多い。国産ワクチン開発をめぐる現状と課題をまとめた。

<日本が遅れた理由はいくつかある>

日本はワクチン後進国と揶揄(やゆ)されることも多いが、かつてはむしろ先進国だった。日本脳炎や水痘のワクチンでは世界に先駆けて開発した。しかし、あっという間に世界中にまん延した新型コロナウイルスでは素早く対応できなかった。国産ワクチン開発が遅れた理由はいくつかある。

その一つは早くは副反応問題だ。1970年代以降、種痘(天然痘)ワクチンによる脳炎や、MMR(麻疹・流行性耳下腺炎・風疹新3種混合)ワクチンによる無菌性髄膜炎など、各種ワクチンによる重篤な副反応報告が相次いだ。そして国などに対する集団訴訟が相次いだ。比較的記憶に新しいのは子宮頸(けい)がんワクチンによる副反応問題の例がある。
1992年には東京高裁が種痘やポリオなどいくつかのワクチン接種に対する副反応訴訟で国に賠償を命じる判決を出し、これが確定。このため、製薬企業や厚生労働省はワクチン開発への投資や政策誘導に消極的になっていった。