●アンジェス(株):2020/08/31 04:33
【個人メモ】
新型コロナウイルス感染症対策の今後について(その4)
厚生労働副大臣:橋本 岳
4.ワクチンの接種について
2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の際には、予算事業として接種が実施され、ワクチンの生産量に限りがある中で、①インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者・救急隊員、②妊婦・基礎疾患を有する者、③1歳~小学校3年生に相当する年齢の小児、④1歳未満の小児の保護者、優先接種対象者のうち、身体上の理由により予防接種が受けられない者の保護者など、が優先接種対象者とされ、さらに小学校高学年から高校生に相当する年齢の者および65歳以上の高齢者についても優先的に接種することとされました。
今回の新型コロナウイルスワクチンについては、上記の新型インフルエンの際の経験を参考にしつつ、新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえて検討されることになります。
<例えば>
◎発症前から感染性があり、発症から間もない時期の感染性が高い
◎重症化率は、全体として季節性インフルエンザよりは高く、特に高齢者や基礎疾患を有する者で高い
◎若年から中年世代の重症者や死亡者は、比較的少ない
◎入院期間が季節性インフルエンザより長く、入院医療に与える負荷が大きい
こうした特徴が考慮され、予防接種の枠組みや接種対象者や接種順位について検討されることになるものと思われます。