●アンジェス(株):2020/08/31 04:34
【個人メモ】
新型コロナウイルス感染症対策の今後について
厚生労働副大臣:橋本 岳(その3)
3.ワクチンの確保について
現在厚生労働省をはじめ政府では、国内での新型コロナウイルスワクチン開発の基礎研究、薬事承認、生産、接種体制のすべての過程について迅速化の取り組みや支援を行いつつ、海外のワクチンの確保にも取り組み、できるだけ早くワクチンが多くの国民のみなさまに接種可能な状況をつくるよう、努めています。ただそうした努力をもってしても、大量のワクチンを供給するには生産開始後半年~1年程度かかり得ますし、順次の供給となります。
海外のワクチン確保については、米国のファイザー社と、ワクチン開発に成功した場合、来年6月末までに6000万人分のワクチンの供給を受けることで、7月31日に基本合意しました。また、イギリスのアストラゼネカ社とは、ワクチン開発に成功した場合、来年初頭から1億2000万回分の供給を受けることで合意しました。またアメリカのノババックス社および武田薬品工業が提携して日本国内でワクチン生産を予定していることが公表されています。さらに国内開発のワクチンもありますので、日本の人口と比しても相当な量のワクチン確保が期待できる状況ではあります。もちろん、ワクチン開発そのものが不首尾に終わる可能性も、依然頭に置いておかなければなりません。
また、新型インフルエンザ予防接種については、「新型インフルエンザ予防接種による健康被害の救済等に関する特別措置法」を平成21年に成立させました。今回の新型コロナウイルスワクチンに関しても救済措置が検討される必要があるものと思われます。