●アンジェス(株):2020/08/31 04:36
【個人メモ】
新型コロナウイルス感染症対策の今後について(その1)
厚生労働副大臣:橋本 岳
7月以降、新型コロナウイルスの感染が全国各地で続いています。その中で、やはり新型コロナウイルスワクチンについての期待をあちこちで伺います。現時点で、内閣官房および厚生労働省による資料(令和2年8月21日、新型コロナウイルス感染症対策分科会(第6回)資料3)を基に、新型コロナウイルスワクチンに関する現状について、橋本の私見として整理して記します。ぜひご参考にしてください。なお分科会がまとめられた「新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種に関する分科会の現時点での考え方」もぜひあわせてご参照ください。
1.ワクチンの開発状況について
現時点(2020年8月下旬)において、主なもので、国内で5つのグループ、海外で6つのグループで開発が進められています。種類も不活性ワクチン、組み換えタンパク・ペプチドワクチン、DNAワクチン、mRNAワクチン、ウイルスベクターワクチン等があり、それぞれに開発のスピードや実績等に差があります。
進捗については、最も早いアストラゼネカ社とオックスフォード大で開発中のウイルスベクターワクチンで、イギリスにて第2/3相試験が開始しており、今夏にアメリカにて3万人規模で第3相試験を開始予定とされています。また国内においても、アンジェス社と阪大、タカラバイオ社で開発中のDNAワクチンが、既に第1/2相試験を開始しています。いずれのグループも2020年中から2021年までには臨床試験を開始することを目指しています。また供給についても、海外のグループを中心に2021年から数億人~10億人規模で開始されることを目指しています。